イベント告知! ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史

ヒストリー・カフェ精神医療の歴史
 この度、慶應義塾大学経済学部鈴木晃仁研究室では、日本学術振興会「課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業(実社会対応プログラム)」採択事業「医学史の現代的意義―感染症対策の歴史化と医学史研究の社会との対話の構築」の下、立教大学文学部高林陽展研究室との連携により、下記イベント「ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史」の開催を予定しております。精神医療の歴史を緩やかな学びの場で共有する企画です。
 つきましては、みなさまのご参加を心よりお待ちいたしております。なお、今回のイベントは、比較的小規模かつ参加型形式の企画になります。そのため、複数名以上でご参加をご検討の場合には、事前に下記問合せ先(高林研究室)までご連絡を頂けますようお願いいたします。また、ご不明な点などございましたら、下記連絡先までお気軽にお問い合わせください。

<お問合せ先>

立教大学文学部史学科 高林 陽展

atakabayashi rikkyo.ac.jp


ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史

◆趣旨説明◆

 こころの病をめぐる場面は、日常のいたるところに存在しています。わたしたちは、仕事や学校でのストレス、悩みや衝動を自らかかえ、あるいは家族や同僚のこころの問題とも向き合いながら生きています。ときに、医療や福祉の助けを借りなければいけない場合も生じます。精神医療は、人間の生の営みにとって欠かせないものです。また、その現場には、当事者の方、精神科医、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士、音楽療法士など、さまざまな方々がかかわっています。そのような精神医療の「イマ」を少し立ちどまってみつめなおしてみる。ご自身がいる「時間」と「場所」から一歩引いてみて捉えなおしてみる。精神医療の歴史学は、精神医療の「イマ」をそんな風にみつめなおす手段となる学問です。
 歴史を知ったあと、「昔はひどかった」「いまは医学が進歩してよかった」と思うこともあるでしょう。先人たちの思索や試行錯誤を知ることで学ぶことは多いと思います。一方で、「いつの世でも変わらない」ことや、「なぜいまだに解決しないのか」「新しい問題が生じたのか」と思うこともあるかもしれません。歴史というものは、実に複雑で、まっすぐと進歩するものではないからです。複雑で難しいのが歴史だという点で、「レキシ」は明日すぐにはつかえません。しかし、「イマ」をかんがえるうえで、大事な視点を手に入れることにつながります。
 今回の「ヒストリー・カフェ」とは、通常の講演会や研修会とは異なる形式の学びの場です。最初の45分間は講師からテーマについての話題提供があり、その後に参加者全員から質問・感想・意見をいただき、話し合いを深めてゆきます。ご自身の体験や「イマ」感じていることを「レキシ」と絡めて考えていただける場として、今後も継続的に開催していきたいと考えております。みなさまのご参加をお待ちしております。

◆プログラム◆

第1回 春季 
テーマ 精神医療の歴史はどのように書かれてきたか(精神医療史研究の歴史)
講師 高林 陽展 (立教大学)
日時 2018年7月14日(土)14時~16時 ‐終了‐
会場 立教大学池袋キャンパス5号館5308教室
第2回 秋季 
テーマ 日本では精神疾患の患者をどのように家で看護してきたか(近代日本における私宅監置)
講師 橋本 明 (愛知県立大学)
日時 2018年12月15日(土)14時~16時
会場 立教大学池袋キャンパス5号館5308教室   池袋キャンパスへのアクセス >
第3回 冬季
テーマ 戦争で心を病んだ人たちは戦後どのように生きたのか(第二次世界大戦と戦争神経症)
講師 中村 江里 (慶應義塾大学)
日時 2019年2月23日(土)14時~16時
会場 立教大学池袋キャンパス5号館5308教室   池袋キャンパスへのアクセス >