森鴎外 - 医学史と社会の対話

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津和野の医療史をたどって——医食の学び舎(旧畑迫病院)訪問記 /藤本 大士(東京大学大学院)
 明治の文豪・森鴎外。数々の作品を世に残した鴎外は、代々藩医をつとめる家に生まれ、自身も医者となりました。鴎外が生まれ育ったのは、島根県の南西に位置する津和野です。廃藩置県後、浜田県(のち島根県)に入った津和野は、1889(明治22)年に津和野町として発足しました。1955(昭和30)年に津和野町は近隣の小川村・畑迫村...
ドイツ語圏の医学史博物館めぐり /梅原 秀元(慶應義塾大学非常勤講師)
 明治時代を代表する作家で陸軍軍医でもあった森鴎外や、結核菌を発見した細菌学者のロベルト・コッホの最も重要な研究パートナーだった北里柴三郎が医学を学び研究した地が、ドイツのベルリンでした。鴎外も北里も、ベルリン大学(現在のフンボルト大学)医学部で当時最先端と言われたドイツの医学を学びました。医学部キャンパスは、現在も、...