旧メンバー - 医学史と社会の対話

 本研究は、2015年10月~2018年9月までの期間、「課題設定による先導的人文学・社会科学研究推進事業(実社会対応プログラム)」「疫病の文化形態とその現代的意義の分析—社会システム構築の歴史的考察を踏まえて—」「医学史の現代的意義―感染症対策の歴史化と医学史研究の社会との対話の構築」の助成を受けました。 その間の旧メンバ―です。(肩書は当時)

大谷 誠 同志社大学(人文科学研究所)嘱託研究員
経歴:同志社大学などで非常勤講師をしつつ、同志社大学人文科学研究所の嘱託研究員をしています。同志社大学院文学研究科で西洋史学(文化史学専攻に在籍)を学び、2011年に博士(文化史学)の学位を取得しました。文化史学専攻に入学して以降、近現代イギリスにおける知的障がいのある人々への医師、篤志家、ソーシャルワーカー、地域、家...
尾崎 耕司 大手前大学(総合文化学部)教授
経歴:神戸大学で日本史を学ぶ。日本近代の医療や公衆衛生を研究。とくに、前近代に「養生」と言い表され「自力救済」に属する事柄であった医療や感染症への対処が、近代に「医療行政」「衛生行政」など公的な行政として成立していく過程に注目し、これを法制史や社会史の方法論を採り入れて検討している。主たる業績に、「明治維新期西洋医学導...
佐藤 健太(編集者)
経歴:神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科修士課程を修了後、株式会社皓星社入社。ハンセン病療養所入所者の文芸作品の編集などに携わる。2005年に退社後はフリーランスの編集者として、さまざまな書籍の編集をおこなっている。近年編集に関わった書籍には、蘭由岐子『[新版]「病いの経験」を聞き取る――ハンセン病者のライフヒストリ...
佐藤 雅浩 埼玉大学大学院(人文社会科学研究科)准教授
経歴:東京大学大学院で社会学を学ぶ。専門は精神疾患の歴史社会学。とくに近代日本におけるマスメディアと精神医学、あるいは精神疾患の流行と、大衆的な精神医学的知識の関係性について研究を行っている。主たる業績に、『精神疾患言説の歴史社会学―「心の病」はなぜ流行するのか』(新曜社、2013年)、“Popularization ...
詫摩(旧姓安田)佳代 首都大学東京(都市教養学部)准教授
経歴:専門は国際政治、国際機構論。東京大学で国際関係論を学ぶ。国際保健協力、国際保健機関の歴史的な展開をアクターの相互作用に着目しつつ、研究している。目下の研究テーマは①グローバルヘルスガバナンスにおける先進国保健外交の役割、②機能的アプローチと国連の専門機関、の二点。主たる業績に、『国際政治のなかの国際保健事業――国...
橋本 明 愛知県立大学(教育福祉学部)教授
経歴:幼少時より動植物に親しみ、生物学者を志す。東京大学理学部で生物学を学んだ(のか?)が、思うところあって同大学院医学系研究科では精神衛生学(現・精神保健学/精神看護学)を専攻し、精神障害者の社会復帰に関する研究や実践に従事。院生時代の数年間は、練馬区内の精神障害者作業所の職員でもあり、利用者とだべりながら、ひたすら...
山下 麻衣 同志社大学(商学部)准教授
経歴:大阪大学大学院経済学研究科で日本経済史・日本経営史を学び、現在は看護婦の労働に注目した近代日本看護史研究を進めています。日本経済史および日本経営史分野で登場する女性労働者の中心は長らく近代日本の工業化に直接的に貢献した紡績業や製糸業で働く女性でした。このような研究分野上の特性に若干の違和感をもったことが看護婦との...