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江戸時代の乳をめぐるネットワーク/沢山 美果子(岡山大学)
 江戸時代は、出産で死ぬ母親、幼くして死ぬ子どもが多く、いのちを繋ぐことが厳しい時代でした。そんな時代に、人々はどのようにいのちを繋いできたのか、赤子の命綱である「乳」を手がかりに明らかにしてみたい。そう思って、2017...
「拒食」の解釈について考える /山田 理絵(東京大学)
1. 社会的行為としての「食」  私たちがものを食べるという行為は、生存のために欠かせない「自然な」行為であると同時に社会的な行為でもあります。例えば、なにをどのように食べるのか、という食事のあり方は歴史的文脈や文化的な...
江戸時代佐賀藩の医師免許制度 /青木 歳幸(佐賀大学)
 現在、医者になるためには、医師国家資格試験に合格しなければなりません。平成30年(2018)の第113回医師国家資格試験には、10,146人が受験し、9,029人が合格して、医師になる資格を得ることができました。  な...
精神病院から生まれたアートと体験型鑑賞プログラム /高林 陽展(立教大学)
 7月20日(土)、2019年度第1回ヒストリー・カフェ「精神医療の歴史」を開催した。このイベントは、文字通りコーヒーとお菓子を手もとにおきつつ、歴史家と参加者たちが、精神医療の歴史というテーマについて語りあうというカジ...
戦前の私立精神病院が遺した記録たち―王子脳病院・小峰病院・小峰研究所― /清水 ふさ子(慶応義塾大学)
組織の歴史  小峰資料群は「王子脳病院」「小峰病院」「小峰研究所」の3つの組織で作成された記録を主としています。王子脳病院(写真1)は1901年に現在の東京都北区西ヶ原に設立された精神病院で、1925年に同敷地内に小峰病...
読みながら考える―『麦ばあの島』にみるハンセン病と家族関係、そして教材としての可能性<後編> /田中キャサリン(大手前大学)
Click here for an English version. >> 岡山県の長島愛生園を訪れた大手前大学の学生たち(2017年5月)  前編では、『麦ばあの島』の物語としての複雑さや豊かさについて見て...
読みながら考える―『麦ばあの島』にみるハンセン病と家族関係、そして教材としての可能性<前編><br>/田中キャサリン(大手前大学)
Click here for an English version. >>  2001年、ハンセン病に関する医療政策が人権を侵害したと主張する元ハンセン病患者のグループが、日本政府に対して起こした訴訟に勝訴し...
医の資料から広がる世界―広島大学医学資料館『病理学者、原子野をゆく』展から―/久保田 明子(広島大学)
 私は、広島大学原爆放射線医科学研究所附属被ばく資料調査解析部という、長い名前の部署で、研究のほか、アーキビストとしての役割も持っている。アーキビストとは、後世に残すべき記録の評価選別、保存や整理、公開や閲覧にかかわる専...