長有紀の記事一覧

季節性インフルエンザワクチン接種―医療政策と接種習慣の日米比較  /ジュリア・ヨング(法政大学)
Click here for an English version. >>  日米の医学と社会の歴史の中で、感染症がたびたび発生して広範囲に広がることは大きな特徴である。しかし、今では、有効なワクチンの開発により、伝染病による大流行は比較的まれな現象となった。また、科学や技術が大きな進歩をして、麻疹、ジフテ...
【急告・延期】ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史(2月29日開催分)
 2月29日(土)に予定しておりました「ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史」第4回は、新型コロナウイルス感染の拡がり等の諸般の事情により延期といたします。開催日時を再度設定し、追ってお知らせいたします。 <お問合せ先> 立教大学文学部史学科 高林 陽展 atakabayashi rikkyo.ac.jp
江戸時代の乳をめぐるネットワーク/沢山 美果子(岡山大学)
 江戸時代は、出産で死ぬ母親、幼くして死ぬ子どもが多く、いのちを繋ぐことが厳しい時代でした。そんな時代に、人々はどのようにいのちを繋いできたのか、赤子の命綱である「乳」を手がかりに明らかにしてみたい。そう思って、2017年1月に刊行した本が『江戸の乳と子ども―いのちをつなぐ』です。  江戸時代には、赤子のいのちをつなぐ...
「拒食」の解釈について考える /山田 理絵(東京大学)
1. 社会的行為としての「食」  私たちがものを食べるという行為は、生存のために欠かせない「自然な」行為であると同時に社会的な行為でもあります。例えば、なにをどのように食べるのか、という食事のあり方は歴史的文脈や文化的な規範によって形づくられます。また、人間は特定の食品や食事の形式に特定の意味を与えたりもします。このよ...
江戸時代佐賀藩の医師免許制度 /青木 歳幸(佐賀大学)
 現在、医者になるためには、医師国家資格試験に合格しなければなりません。平成30年(2018)の第113回医師国家資格試験には、10,146人が受験し、9,029人が合格して、医師になる資格を得ることができました。  なぜ、医師になるために国家資格試験を受け、合格しなくてはならないのでしょうか。それは昭和23年(194...
【イベント告知】ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史 10月19日、第2回開催!
 2019年度「ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史」第2回は、鈴木が話題提供をします。1930年代に東京の王子精神病院の症例誌から、同じ時期に入院し、最終的には同じ時期に死亡した2人の朝鮮移民の患者を比較します。2人の移民・患者は、朝鮮と日本のいずれにおいても大きな社会的な異なりを持ち、病院内でも興味深い関係を持ちまし...
【セミナー告知】10月8日、第4回開催! 教養研究センター基盤研究 文理連接プロジェクト「医学史と生命科学論」
医学・医療と生命科学その周りにある人文社会科学文系と理系を連接する試み  医学・医療と生命科学、その周りにある人文社会科学、文系と理系。これらを連接する研究を推進していきます。第4回は、10月8日(火)18:15~19:45に開催です。 2019年度 秋学期の予定 日時 2019年10月8日(火)、11月5日(火)、1...
【イベント告知】ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史 7月20日、第1回開催!
 2019年度「ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史」開催のご案内をさせてください。今年度は以下のような日程・会場・テーマで開催を予定しております。みなさまのご参加をお待ちしております。 第1回は、高林を話題提供者として、精神医療と美術の関係について、実際の作品(デジタル複製品)を観ながら、一緒に考えてまいります。また、...
【セミナー告知】文理連接プロジェクト「医学史と生命科学論」第3回講演会、6月25日開催!
医学・医療と生命科学その周りにある人文社会科学文系と理系を連接する試み   2019年度の新しい企画「医学史と生命科学論」。第3回講演会は、6月25日(火)18:15~19:45に開催です。  ヨーク大学が、WHO(世界保健機関)とウェルカム財団の支援のもとで行っている Global Health Histories ...