佐藤 健太(編集者)

経歴:神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科修士課程を修了後、株式会社皓星社入社。ハンセン病療養所入所者の文芸作品の編集などに携わる。2005年に退社後はフリーランスの編集者として、さまざまな書籍の編集をおこなっている。近年編集に関わった書籍には、蘭由岐子『[新版]「病いの経験」を聞き取る――ハンセン病者のライフヒストリー』(生活書院、2017年)、蘭由岐子監修・古林海月作画『麦ばあの島』(すいれん舎、2017年)などがあります。

研究の紹介:ハンセン病療養所における文芸活動に関心を持っています。彼らの活動は療養所内に限定されたものではなく、社会とつながる数少ない接点でもありました。文学を介した他者との関係性が、日本のハンセン病者の歴史においてどのような意味を有しているのか検討しています。また膨大な文学作品群からハンセン病を患った人びとの経験、思想を読み解いていきたいと考えています。共著に『ハンセン病文学読書会のすすめ』(非売品、2015年)、『ハンセン病 日本と世界』(工作舎、2016年)があります。