2月のイベント告知! ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史

ヒストリー・カフェ精神医療の歴史
 こころの病と戦争の関係には、長い歴史があります。過去の戦争の記録をたどれば、そこには戦争によってこころを病んだ人たちが度々みつかります。そうした犠牲者が急激に増えたのは、武器の殺傷能力が向上し、戦場の過酷さが増したアメリカ南北戦争以降のことだと言われています。事実、その後の第一次世界大戦、第二次世界大戦、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争など、多くの戦争でこころの病は多数発生し、問題となってきました。日本も例外ではありません。日中戦争、太平洋戦争期でこころを病んだ兵士たちは戦後長らく、国立の医療施設で療養をつづけ、「未復員」のままとなっていました。今回のヒストリー・カフェ「精神医療の歴史」は、慶応義塾大学の中村江里先生に話題提供をいただき、日本の戦争とこころの病の関係を考えてまいります。

第3回 冬季
テーマ 戦争で心を病んだ人たちは戦後どのように生きたのか(第二次世界大戦と戦争神経症)
講師 中村 江里 (慶應義塾大学)
日時 2019年2月23日(土)14時~16時
会場 立教大学池袋キャンパス5号館5308教室   池袋キャンパスへのアクセス >


ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史

◆趣旨説明◆

 こころの病をめぐる場面は、日常のいたるところに存在しています。わたしたちは、仕事や学校でのストレス、悩みや衝動を自らかかえ、あるいは家族や同僚のこころの問題とも向き合いながら生きています。ときに、医療や福祉の助けを借りなければいけない場合も生じます。精神医療は、人間の生の営みにとって欠かせないものです。また、その現場には、当事者の方、精神科医、臨床心理士、精神保健福祉士、作業療法士、音楽療法士など、さまざまな方々がかかわっています。そのような精神医療の「イマ」を少し立ちどまってみつめなおしてみる。ご自身がいる「時間」と「場所」から一歩引いてみて捉えなおしてみる。精神医療の歴史学は、精神医療の「イマ」をそんな風にみつめなおす手段となる学問です。
 歴史を知ったあと、「昔はひどかった」「いまは医学が進歩してよかった」と思うこともあるでしょう。先人たちの思索や試行錯誤を知ることで学ぶことは多いと思います。一方で、「いつの世でも変わらない」ことや、「なぜいまだに解決しないのか」「新しい問題が生じたのか」と思うこともあるかもしれません。歴史というものは、実に複雑で、まっすぐと進歩するものではないからです。複雑で難しいのが歴史だという点で、「レキシ」は明日すぐにはつかえません。しかし、「イマ」をかんがえるうえで、大事な視点を手に入れることにつながります。
 今回の「ヒストリー・カフェ」とは、通常の講演会や研修会とは異なる形式の学びの場です。最初の45分間は講師からテーマについての話題提供があり、その後に参加者全員から質問・感想・意見をいただき、話し合いを深めてゆきます。ご自身の体験や「イマ」感じていることを「レキシ」と絡めて考えていただける場として、今後も継続的に開催していきたいと考えております。みなさまのご参加をお待ちしております。

 

<お問合せ先>

立教大学文学部史学科 高林 陽展

atakabayashi rikkyo.ac.jp