イベント案内・レポート - 医学史と社会の対話 - Page 3( 3 )

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企画展レポート1- 「ハンセン病と文学展」読書会の記録 /星名 宏修(一橋大学)
ハンセン病文学全集〈第1巻〉小説1(皓星社、2002年) 加賀 乙彦(編集) 価格¥5,184  1930年生まれの沢田さんは、10歳で発病し翌年に楽泉園に入所しました。ちなみに沢田さんが亡くなったのは、この読書会から9年前の2008年10月23日とのこと。偶然とはいえ著者の命日の前日に読書会が開かれたことになります。...
イベント告知<br>ハンセン病文学から映画へ これからの時代に、いかに伝えるか
【PDF版を表示する】  これまで『あつい壁』『砂の器』『愛する』『熊笹の尾根』『あん』などハンセン病を題材とした映画がつくられてきました。小説を原作とした作品やドキュメンタリーなど様々です。しかしハンセン病療養所で書かれた文学作品を原作とした映画はありません。膨大に遺された作品群はハンセン病療養所での多様な営みを今に...
【メディア掲載情報!】『上毛新聞』で『ハンセン病と文学展』が紹介されました!
[記事1] 「故沢田さんのハンセン病文学 『泥えびす』読み解く」 『上毛新聞』・2017年10月26日・社会面 「県内外から研究者など12人が参加し、それぞれの立場で作品を読み解いた」 「『泥えびす』は昭和20年代の国立ハンセン病療養所『栗生楽泉園』(同町)を舞台に、一風変わった男の生き方を描いた物語」 「草津町温泉図...
松沢病院 アウトリーチ /光平 有希
公開講演会「精神医療と音楽の歴史」(2017年9月16日)当日の様子をご覧いただけます。 <クリックで動画再生>  江戸期以降、日本の医学分野では、予防医学や各種疾病に対する治療の一環として、体系的に音楽を用いることが模索されてきました。その長きに亘る模索が、「理論」だけではなく、本格的な「実践」にまで推し進められたの...
音楽と精神医療、その尊厳の光 /中西 恭子
 9月16日、都立松沢病院本館エントランスで開催された公開講演会「精神医療と音楽の歴史」を聴いた。プログラムは二部構成で、第一部の光平有希さんの講演「精神医療と音楽 再現演奏でたどる戦前期松沢病院の音楽療法」では、東京府巣鴨病院と松沢病院で明治時代から昭和初期にかけて行われた音楽療法の実態が患者対象の院内音楽鑑賞会の人...
大阪での「私宅監置と日本の精神医療史」展を終えて/橋本 明(愛知県立大学)
展示の準備作業  博物館で展示することのメリットは、当然ながら多くの人に見てもらえるということである。さらに、運営上の立場から言えば、博物館にはスタッフが常駐しているので、「店番」を雇う手間がいらないということもある。過去の展示会では、会場の「店番」アルバイトをさがすか、さもなければ私自身が展示会場で張り付いている必要...
精神医療時代の芸術のために: 「精神医療と音楽の歴史」講演会参加記 /坂本 葵
 アドルフ・ヴェルフリ(Adolf Wölfli, 1864-1930)という、世界的に有名なアール・ブリュットの芸術家がいる。統合失調症の診断を受けてから生涯を精神病院で過ごしたヴェルフリは、病室で奇想天外な絵を描き始め、独自の形態語彙でノートを埋め尽くし、詩を書き作曲に没頭し膨大な作品群を残した。さて今年の春、ヴェ...