医学史 - 医学史と社会の対話 - Page 2( 2 )

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歴史(医史)研究と社会との接点 /尾﨑 耕司(大手前大学)
 最初にひとつ現代語訳した史料をあげて、この記事をはじめたいと思います。 影写の由来 (−影写とは敷き写しのこと。ここではこの史料の表面である複製版を指すと思われます)  医制制定の由来については、いまだ明らかではありません。いつから起案をはじめ、誰が関与して立案したのか全くうかがい知ることができません。以前たまたま相...
デイヴィッド・ライト著(大谷 誠 訳)『ダウン症の歴史』 書籍紹介/大谷 誠(同志社大学)
『ダウン症の歴史』 (明石書店・2015年) 価格¥4,104(本体¥3,800) デイヴィッド・ライト【著】/大谷 誠【訳】/日本ダウン症協会【協力】 書籍紹介 /大谷 誠(同志社大学 人文科学研究所 嘱託研究員)  今から150年ほど前のイギリスで、ダウン症の医学的分類がジョン・ラングドン・ダウン医師によって行われ...
ドイツ語圏の医学史博物館めぐり /梅原 秀元(慶應義塾大学非常勤講師)
 明治時代を代表する作家で陸軍軍医でもあった森鴎外や、結核菌を発見した細菌学者のロベルト・コッホの最も重要な研究パートナーだった北里柴三郎が医学を学び研究した地が、ドイツのベルリンでした。鴎外も北里も、ベルリン大学(現在のフンボルト大学)医学部で当時最先端と言われたドイツの医学を学びました。医学部キャンパスは、現在も、...
日本医史学会月例会
日本医史学会は、古くは1892年(明治25年)から始まる、非常に歴史のある医学史の学術団体です。 その医史学会では、原則として、毎月第4土曜日午後2時より、順天堂大学において月例会を開催しています。聴講には制限なし、興味のある方は誰でも参加できるオープンな会です。 詳しくは、医史学会月例会のウェブサイトからご確認くださ...
ウィリアム・バイナム『医学の歴史』(丸善出版、2015年)
医学の歴史 (サイエンス・パレット) (丸善出版、2015年)価格¥1,080 ウィリアム バイナム (著),‎ William Bynum (原著),‎ 鈴木 晃仁 (翻訳),‎ 鈴木 実佳 (翻訳)  本サイトの運営メンバーである鈴木晃仁教授(慶應大学)の共訳書、『医学の歴史』(ウィリアム・バイナム著)が昨年刊行さ...
医学史のアウトリーチについて /鈴木 晃仁(慶應義塾大学)
 1980年代から医学史が学術として目覚ましい発展をとげたあと、2000年代から、医学史の研究成果を、学術的な研究者以外の人々に伝える方法が発展して定着している。この動き全体を、英語圏では「アウトリーチ」と呼び、医学史の学術研究にとって、新しい重点的な課題となっている。そのアウトリーチを日本で先駆的に行い、実績を上げる...