廣川和花の記事一覧

廣川 和花 専修大学(文学部)教授
経歴:大阪大学文学部、同大学院文学研究科で日本近代史を学び、2008年博士(文学)の学位を取得。修士論文以来、近代日本のハンセン病などの感染症が、地域社会の中でどのような意味を持っていたのかについて研究してきました。近年は、江戸時代以来地域社会の中に存在してきた医療が、いつどのようにして、いまわれわれが想定するような「...
天然痘ワクチンに使われたウイルスの正体/廣川 和花(専修大学)
種痘の歴史研究における新展開  先頃、医学研究のトップジャーナルのひとつLancet Infectious Diseasesに、19世紀から20世紀の天然痘ワクチンである「種痘」に使われたウイルスについての興味深い論文が掲載されました。ブラジルの研究者Damasoによる論文です。  1796年、ジェンナーが搾乳婦の腕に...