感染症と人類社会―いくつかの文学を手掛かりに 2014年、世界を震撼させたエボラ出血熱は、2018年5月、再びアフリカのコンゴでその勢いを盛り返しつつある。感染症は歴史的に人類社会を震撼させ、時には破壊的な打撃を与えてきた。例えば14世紀半ばのヨーロッパでは、黒死病(ペスト)が大流行した。内陸アジアで発生したペストは...
詫摩佳代の記事一覧
経歴:専門は国際政治、国際機構論。東京大学で国際関係論を学ぶ。国際保健協力、国際保健機関の歴史的な展開をアクターの相互作用に着目しつつ、研究している。目下の研究テーマは①グローバルヘルスガバナンスにおける先進国保健外交の役割、②機能的アプローチと国連の専門機関、の二点。主たる業績に、『国際政治のなかの国際保健事業――国...