王子脳病院 - 医学史と社会の対話

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【イベント告知】ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史 10月19日、第2回開催!
 2019年度「ヒストリー・カフェ 精神医療の歴史」第2回は、鈴木が話題提供をします。1930年代に東京の王子精神病院の症例誌から、同じ時期に入院し、最終的には同じ時期に死亡した2人の朝鮮移民の患者を比較します。2人の移民・患者は、朝鮮と日本のいずれにおいても大きな社会的な異なりを持ち、病院内でも興味深い関係を持ちまし...
戦前の私立精神病院が遺した記録たち―王子脳病院・小峰病院・小峰研究所― /清水 ふさ子(慶応義塾大学)
組織の歴史  小峰資料群は「王子脳病院」「小峰病院」「小峰研究所」の3つの組織で作成された記録を主としています。王子脳病院(写真1)は1901年に現在の東京都北区西ヶ原に設立された精神病院で、1925年に同敷地内に小峰病院(写真2)と、付属研究機関の(財)小峰研究所が設立されました。この組織の発展に大きく寄与したのが1...
精神医学と芸術 ―飯山由貴さんのイマジネーション /塚本 紗織(慶應義塾大学)
 みなさんは幻覚を見たことがおありだろうか。たとえあったとしても、はっきりそう答えられる人は少ないであろう。幻覚は明確な狂気の症状であり、狂気だと見なされるのはこの社会においてまだまだ脅威である。しかし、幻覚を見たことを堂々と開示し、なおかつそれによって社会的な名声を得ることができる人々もいる。芸術家だ。  ゴッホを持...