江戸時代は、出産で死ぬ母親、幼くして死ぬ子どもが多く、いのちを繋ぐことが厳しい時代でした。そんな時代に、人々はどのようにいのちを繋いできたのか、赤子の命綱である「乳」を手がかりに明らかにしてみたい。そう思って、2017年1月に刊行した本が『江戸の乳と子ども―いのちをつなぐ』です。 江戸時代には、赤子のいのちをつなぐ...
江戸時代 - 医学史と社会の対話
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現在、医者になるためには、医師国家資格試験に合格しなければなりません。平成30年(2018)の第113回医師国家資格試験には、10,146人が受験し、9,029人が合格して、医師になる資格を得ることができました。 なぜ、医師になるために国家資格試験を受け、合格しなくてはならないのでしょうか。それは昭和23年(194...
『大坂 民衆の近世史―老いと病・生業・下層社会』(ちくま新書・2017年) 塚田 孝【著】 価格 ¥950(本体¥880) 生老病死に直面したとき、現代の人びとは医者や病院を頼りにします。病気のときはもちろんのこと、子どもが生まれるとき、人が亡くなるときはいつでも病院で医師の立ち会いのもと進められます。老いてからも身...